カープの前半戦の戦いを振り返る

さて、前半戦も終わりオールスター戦を迎えるわけですがわれらがカープは貯金4の3位で前半戦を終えました。首位巨人とは5ゲーム差。

カープの戦いぶりを振り返ってみたいと思います。

野手陣

なんだか前も書いた気がしますが、やはり前半戦の快進撃の立役者は菊池、丸、エルドレッドの2、3、4番でしょう。

菊池、丸が出てエルドレッドが返す、このパターンで何度得点したことでしょうか。6月7月にエルドレッドが失速してしまい、最近は打撃に波がありますが、これまでの貢献度を考えればMVPはエルドレッドでしょう。

菊池が打撃の新境地を見せ、6月の月間MVPに輝くなどこちらも守備を含めて大活躍、丸は相変わらずの選球眼で四球を選び高い出塁率をキープしています。

ただ、逆を言えば他のメンバーはなかなか突出した選手がおらず、規定打席に達した選手はいません。故障から復帰した堂林が1番に再び入りましたが、今後も1番を誰にするか悩みどころかも。個人的には1軍昇格後成績を残している天谷が再ブレイクする予感がします。

そしてロサリオ、外国人枠の関係で1軍と2軍を行ったり来たりしていますが、3割を越える打率を残し、外国人選手間でのカンフル剤として大きな役割を果たしているのではないでしょうか。研究をされてこれまで通りとはいかないでしょうが、後半戦でも要所での活躍が期待されます。

このほかの外野手は松山が故障で離脱してしまったのが何とも痛いところですが、若手の鈴木誠也が昇格、まだまだ1軍定着とはいかない感じですが、将来性を感じさせます。堂林がライトに入ることが増え、スタメン出場が減っていますが、廣瀬にも期待したいところです。強肩と穴の少ない打撃は健在なはず、まだまだ老け込むところではありません。岩本も代打中心の出場ですが、このまま代打稼業で終わってほしくないところ。

逆に赤松、中東は代走から守備固めパターンで役割を確立させている気がします。(中東は左の代打も)このままのポジションでいいんじゃないかと思ってしまいます。

内野手は新人の田中が次第に打撃でも結果の残し始めました。守備には定評がありますしたが、このまま打撃でも結果を残せば先発出場の機会が増えてくるのではないでしょうか。また、梵がこれまでは基本的にショートの守備でしたがサードでも守備についてくれるようになりました。膝の状態もありますし、こだわりを捨ててサードを守ってくれるのは本当にありがたいところです。打率はそれほど高くありませんが、打撃守備とも巧さがあるだけにチームを引っ張ってもらいたいです。

小窪も規定に達していませんが3割を越える打率をマーク、左投手が先発の時はスタメン出場も増えています。 逆に右が先発の時は木村、打率.288はかなりの数字ではないでしょうか。三遊間は競争がありつついい感じで回っているように思えます。(個人的に)

捕手に関しては石原の不在がなんとも厳しい状況、申し訳ないんですが白濱、會澤では不安なところです、昇格した倉が頑張りが大きいかと、ベテラン捕手がもうひとりいてくれるのが助かります。最近、會澤がやっと持ち前の打撃で結果が出始めたような気がするので打撃は今後が気になります。

後半戦は石原がいつから復帰できるのか、状態がどうなのか、気になるところです。

投手陣

投手陣に関しては首位に立っていた頃は先発、中継ぎともある程度数が揃っていてこれは大崩せずに行けそうだななんて思ってたんですが、甘い考えでありました。

現在、まともに計算できそうなのはマエケンぐらいで、期待された野村、バリントンはいまひとつ、大瀬良、九里は新人ですから年間通して期待し続けるわけにもいきません。先発陣の不調がチーム成績下降の要因のひとつとなってしまいました。

マエケンの復調は頼もしいですが、野村、バリントンが後半戦どこまでやれるかがカギになってくるでしょう。前半戦最後のゲームで勝ちがついた戸田が後半戦でローテーションに入ってくれることを期待します。

後半戦のローテーションはマエケン、野村、バリントン、大瀬良までは確定であとの2枚は未定みたいですから、この2枠を九里、戸田、篠田あたりで争うことになりそうです。常々言っていますが左の先発が一枚欲しいですね。中村恭平にも出てきて欲しい・・・

中継ぎ陣は序盤は中田、一岡、永川、ミコライオと磐石の投手リレーでしたが、一岡が故障で離脱してからは永川は打球を脚に受けたりで不調、中田も疲れが溜まってきているのか6月7月は打ち込まれるシーンが目立ちました。おまけに先発陣が早々に降板するケースが増え、中継ぎ陣に対する負担も大きくなりました。永川は投手事情で1軍と2軍を行ったり来たりでコンディショニングが万全でない気がしてこのままだと心配です。

勝ちパターンの継投が万全だったときは行けると思いましたが、まだまだ層が足りないようです。この4人以外の成績がなんとも・・・

今村は1軍復帰したものの17試合で防御率4.35、個人的に期待していた梅津は5.89、小野が4.50、西原6.61、二軍で無双していたフィリップスは8.00(9イニングしか投げていませんが)今井が7.27(8回2/3で)と散々です。先日登板した中崎も打ち込まれました。こんな中、ベテラン久本の離脱がなんとも痛い。谷間の先発に、中継ぎ、回またぎもできる貴重な左腕だっただけに代わる投手はなかなかいません。

河内が2.79と2点台の防御率を記録しているのでどこまでやってくれるか、また育成出身の池ノ内が1軍登板を果たし、ピンチを招きながらもなんとか抑えました。中継ぎ陣の救世主となるのか注目です。ベテラン横山も万全で上がってきてくれるといいのですが。

後半戦へ向けて

6月7月は苦しい戦いになってしまったカープですが、オールスター戦の休み期間で何とか建て直しを図り、後半戦で良いスタートを切ってもらいたいものです。

オールスターで8人も大量選出されているので疲労が心配なところです。(昨年Aクラスだったので野村謙二郎監督もコーチとして出場するんですね。)オールスターで他球団の選手と話すことで掴めることがあるなんて言いますがどうなんでしょうねえ。

オールスター参加が吉と出るのか、凶と出るのか・・・

何はともあれ首位とは5ゲーム差。まだ何とかなる数字です。後半戦のカープに期待しています。