イカちゃんの痛PCの作り方

というわけでイカちゃんの痛PCを作成してみましたので紹介していきたいと思います。

ケースの選定

まず用意したケースですがサイズのT66-B SILENTです。

T66B

メーカーのページはこちら

現在はもう販売されていないモデルです。

・ケースにラベルシールを貼っていくのであまり穴が開いていない窒息系ケース
・サイドパネルをくり抜いてアクリルにするので見た目のキレイな内部までオールブラック仕様のケース
・中にフィギュアを置くので裏配線が可能なケース

といった点を基準に選びました。

しかし購入後にある問題点が・・・右側のサイドパネルには開けやすいように手をひっかけるへこみがついていました。

ラベルシールを貼るには問題なので右と左のサイドパネルを入れ換えることに。(左のサイドパネルはまっ平らでした。)おかげでしまりが悪くなりましたが何とかなりました。

あとは防音のためにサイドパネルに付けられているスポンジが邪魔なので撤去することに。

スポンジはがし

100均のシールはがしを使ってみたんですが効果があったんだかなかったんだかよくわからない結果に。定規を使ってこそぎ落とすようにしました。跡が結構残ってしまいましたが。

格安電動ドリルでサイドパネルをクリアパネルに

サイドパネルをクリアパネルにする加工をしてみました。本格的な工具が無いので格安の電動ドリルを購入してみました。

購入したのはこちらの電動ドリル。とにかく安いのがウリです。安い割りに92ピースもの付属品がついていますが、そこは値段相応なのでそんなに期待してはいけません。

21.6Vとパワーがあるのはポイントが高いです。

コードレスで充電式なのですが、バッテリーがリチウム電池では無くニッカド電池なのも注意が必要です。充電時間はきちんと守りましょう。また、長い間使っていないと電池が放電してしまい、再度充電が必要になるかもしれません。

とりあえず安く電動ドライバーを手に入れたい人には良い選択肢かも!?

で、この電動ドリルを使ってサイドパネルに穴を開けていったわけですが、付属のドリルでは穴を開けるのに四苦八苦・・・仕方がないので別途ホールソーとヤスリのピットを購入。

穴あけ

こんな感じで養生テープを一面に貼ったあと、くり抜く場所に線を引いて作業開始です。

さすがに単品で買ったホールソー。切れ味がずいぶんと良く、付属のドリルよりかなり速く穴を開けることができました。

しばらくはこれで穴を開けていたのですが、それでもしんどくなってきたので今度はのこぎりを投入。

のこぎりとやすり

買ったのはバイメタル仕様のハンディソー。鉄に対応しているものを選びました。右は切り口を整えるために買った回転やすりです。六角軸のものを選ぶと電動ドリル本体にしっかり固定できておすすめです。

角の部分に何箇所かホールソーで穴を開ける→ハンディソーで穴をつなげていくという手順でくり抜き・・・

物凄いガタガタになったのですが、回転ヤスリで整えて何とか形になりました。

めちゃくちゃ騒音が出るので周囲の環境に注意してください。

左サイドパネルのアクリル化と痛化

このあとサイドパネルにすぐにアクリル板を貼りたいところですが、ラベルシールを貼る作業と切り口に溝ゴムをはさむ作業を先に行いました。

まずはサイドパネルに貼るラベルシールのデザインを。

サイドパネル左

サイドパネルの大きさと穴の大きさを測ったあと、フォトショップでデザインしました。めんどくさいので端から何mmといった形で長さを測ってガイドラインを設定してのデザインです。

イカ娘が海の家れもんに開けた穴をデザインしてみました。空白の部分はもったいないのでミニイカ娘を印刷しておいてマグネットシートに貼りました。マグネットシートはホームセンターで買うも良し、100均のシートを買ってきて紙の部分を水につけておいて強引に剥がすもよしです。

これをイラストレーターで分割印刷します。印刷の切れ目のところは少し重なりが出るように印刷しました。貼り付けると一部分だけ厚いところができますが、分割印刷する都合上しょうがないかと。

ちなみに使ったラベルシールはこちら

リーズナブルなお値段です。水貼りする際ににじむのが嫌な人は耐水性のある用紙を選ぶといいかもしれません。

印刷

こんな感じで印刷したラベルに今度は保護用にシートを貼っていきます。シートを貼ることで紫外線などが当たって色褪せするのを防ぐことができます。もちろん全部防ぐことはできませんが、これでずいぶん長持ちするようになります。質感もつやつやになってキレイですし、ぜひともやっておきたい加工です。

3MのJS1900XL トランスペアレントが使用されているのみかけますが、

個人的にはこっちのSC900でもいいかなと思います。こっちのほうがかなり安いです。

JS1900XL トランスペアレントのほうがありがたい加工がしてあるらしいです。

また購入する際はきちんと透明(トランスペアレント)の物を選びましょう。

このシートをA4のラベルより少し大きめにカットして貼っていきます。先に端っこを剥がしておいてから貼る場所を決め、定規を滑らせて気泡が入らないように貼っていきます。個人的にはプラスチックの定規がおすすめです。金属のものだとシートにひっかっかって破れてしまうことがありました。あと、プラスチックの定規は欠けていないかチェックしてから使用してください。欠けたものだと気泡が入りやすくなります。

貼り方はイカ娘ソーセージのページも参考になさってください。

貼り付け

保護シートを貼り終わったら、はさみやカッターでラベルシールをカットして貼り付けていきます。この際は水貼りをしてみました。

100均で買ったスプレーボトルに水を入れ、これに洗剤を2,3滴垂らしたものを使用しました。ラベルシールの接着面とサイドパネル両方にスプレーしてから貼り付け作業を行います。

こうすると貼る場所を少し間違えても水が乾かないうちは貼りなおしが可能です。ただし耐水性が無いラベルだと水がしみこんで滲む危険を伴います。

また、キレイに貼るためにスキージーを用意するといいかもしれません。

貼り終わったら今度はサイドパネルの切り口の部分に溝ゴムを付けていきます。

溝ゴム

こんな感じに仕上がりました。切り口が汚いのを隠すことができるのと切り口での怪我を防止することができるのでおすすめのアイテムです。今回はホームセンターで1m380円ぐらいのものを2m購入し、1m少々を使用しました。

ネットでも購入することができます。

ミニイカ娘のラベルシールはマグネットシートに貼って切り抜いたのでスチール部分の好きなところに貼って遊ぶことができます。

アクリルパネルに関してはあんまり厚いものにするとコストがかかるので2mm厚のものを選びました。これだと2000円出せばおつりがきます。

接着はめんどくさいので両面テープで。

アクリル化

こんな感じになります。

溝ゴムの厚みを考慮して両面テープは厚みのある物を選びます。2mmの物を選びました。超強力両面テープは一度貼るとおそらく貼り直しが効かないので慎重に貼り付けをしてください。

PC上部と右サイドパネルの痛化

PCの上部と右サイドはアクリル化しないのでつながったデザインとしてみました。

縦横の長さをメジャーで測ってデザインしていきます。こっちは長方形になるので簡単です。

右サイド

こちらはイカちゃんと早苗をデザイン。上部と右サイドパネルの切れ目の部分にガイドを引いてデザインを考えました。ラベルシールを貼ったあとに上部で右サイドパネルの切れ目の部分にカッターを入れてカットしましたが、あらかじめ切れ目部分に線を引いておいてカットしてから貼り付けたほうが良いかもしれません。

右サイドパネル

貼り付け直後の右サイドパネル。水貼りをした直後なのでまだ水が残っています。ズレが生じたもののなんとか完了しました。端っこのはがれやすそうなところは先ほどのSC900を貼って保護しておくのも良いかもしれません。 ちょっと見栄えが悪くなりますが。

前面パネルの痛化

今度は前面のパネルです。こちらは少し複雑になります。スキャナーでスキャンした画像に合わせてデザインしていく手も考えたのですが、めんどくさいのでこちらも長さを測ってデザインしていくことに。

フロントパネル

フロントは凹凸が多くて難しいので必要最低限の平らなところだけ。こちらも長さに合わせてガイドを引いてデザインしました。3.5インチのオープンベイの部分は貼り付けたあとにカットすることにしました。

フロントパネル

貼り付け完了。電源スイッチやUSBポートの部分は完全にラベルをカットして全く貼らない方向でいきました。角の丸みを帯びたところはコーナーカッターで丸くカットしてから貼り付けました。

5インチベイクリアケースにフィギュアを内蔵

5インチベイを3段使用するクリアケースにミニイカ娘のフィギュアと砂浜を内臓してみました。

使用したのはOWL-B5BA3というケース。残念ながら現在は販売を終了しています。

クリアケース

このクリアケースに合うように発泡スチロールの板をカットします。(上に粘土を乗せると乾燥時に反ってしまったので木の板のほうがいいかもしれません。)

これに100均の木粉ねんどを盛り付けて・・・乾燥したら半分は水色を塗ります。

色塗り

次はのこり半分には模型用のバラストを乗せていきます。(周りが汚れないようにダンボールの箱に入れて作業すると良いかもしれません。)

乗せ終わったら水に溶かした木工用ボンドを垂らして乾燥するのを待ちます。水に溶かしたボンドを垂らすと形が崩れてたいへんでしたが何度か繰り返すことによってなんとか砂浜のようなものを作ることができました。

砂浜

水色に塗った部分は乾燥させた後に木工用ボンドを一面に広げて、あとは定規などを使って波のような形に整えます。

乾燥すれば透明になるので少しは海らしく見えます。

ミニイカ娘

あとは砂浜部分にすこし穴を開けて台座から外したミニイカ娘のフィギュアをボンドで固定すれば完成です。

これをクリアケースに内蔵したのちにさらにPCケースに内蔵します。クリアケースに固定する際は発泡スチロールの裏とクリアケースに100均の手芸用マジックテープ(シール付き)を貼るといいかもしれません。

PC内部にソーラーターンテーブルとフィギュアを

今度はPC内部にイカちゃんのフィギュアを内臓します。

用意するのは

ソーラーターンテーブルと

マザーボード上のUSBピンをUSBポートに変換する奥沢三丁目

USBのLEDライトです。はじめは100均のLEDライトを考えていましたが照度が足りなかったのでこちらを使用しました。

LEDのライトでソーラーターンテーブルを照らし、その上のフィギュアが回るという寸法です。

そーらーたーんてーぶる 

ソーラーターンテーブルに強力両面テープでイカちゃんのフィギュアを固定、テーブルにも強力両面テープを貼ってPCケースの底に固定します。また、ソーラーパネルにLEDライトの光が当たるようにします。

また、早苗師匠のフィギュアとWEBカメラを用意します。

色は違いますがエレコムのWEBカメラを使用しました。

早苗

WEBカメラは残りのUSBポートに接続。底置きの電源の上に両面テープで早苗師匠とともに設置しました。これでソーラーターンテーブルの上でくるくる回るイカちゃんの映像をPC上から見ることができます。

完成図

前面

前面

右パネル

上部と右サイド

左パネル

左サイド

皆様の痛PCライフの参考になれば幸いです。